なぜか沼る!『煙と蜜』の魅力を語る【あらすじ】

煙と蜜 まんが
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前出の『軍人婿さんと大根嫁さん』の読者におすすめの漫画を調べていたら、『煙と蜜』という漫画に出会いました。
なんでもコマKomaさんがこの『煙と蜜』を好んで読んでいたそうです。
なかなか縮まらない二人の関係にじれったくなって、それなら自分で書いてしまえと『軍人婿さんと大根嫁さん』が生まれた、私にとって実にありがたい漫画でもあります。

とは言え、表紙が昭和チック、許嫁との年の差18歳主人公が12歳(小6)と言うのに、かなり引いて読めずにいたのですが、いったん読みはじめると・・・はまりました。
言っておきます!全然、気持ち悪くないよ~

大正時代の文化や生活、上品さと妙なエロティシズム、戦争の影。。。ではご紹介します。

『煙と蜜』あらすじと基本情報

長蔵ヒロコ先生による『煙と蜜』は、大正5年の名古屋を舞台にした恋愛漫画です。
『ハルタ』KADOKAWAにて2018年11月から連載開始。現在6巻まで発刊されています。
絶賛連載中です。

主人公は、豪商の孫娘・姫子と陸軍少佐・文治。親が決めた許嫁関係から始まる、年の差18歳の恋愛物語です。姫子は好奇心旺盛で無邪気な少女、文治は誠実で慎重な性格。
姫子は文治を慕い、文治はそんな姫子を気遣い、大切に接します。まるで兄と妹?
そんな間柄から、互いに少しずつ心を通わせ、ゆっくりと愛を育んでいく様子が丁寧に描かれています。

最初は主人公の若さと年の差に引きますよね~。でも、読めば読むほどにこの関係に引き込まれ、「なぜか沼る!」とハマる人が続出しているのです。

『煙と蜜』の魅力 ※決して気持ち悪くないよ!

大正時代の美しい世界観

物語の舞台は大正時代。和洋折衷の文化が入り混じり、華やかでありながらもどこか儚い雰囲気が漂います。姫子が身にまとう華やかな着物、屋敷のしつらえ、当時の名古屋の風景、四季折々の行事など、細やかに描かれ、本当にきれいな絵なのです。それが物語をより引き立てています。

また、会話や仕草の中にも時代特有の雰囲気が宿っており、「あぁ、大正時代ってこんな感じだったのか」と思わず惹き込まれてしまうんです。

リアルに再現された名古屋が舞台

名古屋が舞台のドラマや漫画って少なくないですか?
作者の長蔵ヒロコ先生は、名古屋に縁はなく、曾祖父が『陸軍第三師団(名古屋本拠地)』だったそう。名古屋に何度も足を運び、郷土資料を調べ、当時のままに建物や街並みの画をリアルに再現しているところも見どころです。
私は、九州の人間で名古屋に疎くって、この作品を読んで初めて、名古屋の地名や文化や方言、名物を改めて知りました。リアルな町が舞台だから、お勉強になるのはもちろん、名古屋に興味がわいてきますね。

ほかにも女中たちの出身地の文化やなまりも出てきて、興味深いですよ。

文治の魅力——エロくないのにエロい?

土屋文治は、見た目こそ「目つきが悪い」「人相が怖い」と評されることが多い軍人ですが、姫子に対してはとことん優しく、気遣いを忘れません。そのギャップこそが、彼の最大の魅力。

彼は、隊員700名を率いる陸軍少佐であり、仕事もできて、柔道も強くて、気が利いて、上品で非の打ちどころがないのです。

また、文治の何気ない仕草や態度が、読者に「エロくないのにエロい」と感じさせる理由の一つです。例えば——

  • 姫子の手を取るときのさりげない優しさ
  • 姫子に対する丁寧な言葉遣いと物腰
  • 姫子の幼さを尊重し、決して急がない大人の余裕
  • 彼女の無邪気な行動に対して抑えきれないほどの愛しさがにじむ表情

この作品には直接的な色気や過激なシーンはないものの、文治の「大人の男としての包容力」「抑制された愛情」が、読者に妙な色気を感じさせるのです。

そして、姫子の無邪気な振る舞いに対して、文治がどうしようもなく愛おしさを抱えながらも、決して手を出さずに耐えている——この絶妙な距離感が、「エロくないのにエロい」と言われる所以ではないでしょうか。

『煙と蜜』第三話

姫子と文治の関係性が尊い

12歳の姫子は、天真爛漫で明るい性格。しかし、30歳の許嫁・文治の前では緊張してしまい、なかなか思うように話せません。一方の文治は、そんな姫子を大切に想いながらも、そっと見守るような態度を取ります。

年の差婚約というとギョッとするかもしれません。家同士が決めた婚約に文治当初、分不相応だと感じていました。しかし、花塚家に通い、一緒に時間を過ごし、姫子の人間性を知っていくことで、文治に恋らしき感情が生まれてきます。
この二人の関係は決して強引なものではなく、むしろゆっくりとした時間の中で、少しずつ信頼を深めていくもの。姫子の無邪気さと、文治の落ち着いた大人の包容力が絶妙なバランスで成り立っています。

魅力的な登場人物たち

物語を彩る登場人物たちもまた個性的で魅力的です。

花塚家の人々

  • 花塚姫子(はなづか ひめこ):本作の主人公。12歳の良家の令嬢。純粋無垢で可愛らしく、許嫁である文治をとても慕っている。
  • 花塚敬次郎(はなづか けいじろう):姫子の祖父。一代で財を成す豪商。文治とも良好な関係を築いている。
  • 花塚瑞子(はなづか みずこ):姫子の母。病弱で常に床に伏している。病気療養で東京から名古屋に戻ってきている。優しく穏やかな性格。

花塚家の女中たち

  • 龍子(りゅうこ):姫子を溺愛する頼れるお姉さん的存在。文治に対して敵意をむき出しにする。
  • 月子(つきこ)&星子(ほしこ):双子のように仲が良い女中。姫子の遊び相手にもなる。
  • こま子(こまこ):力持ちで大柄な女中。新潟出身で訛りがある。

文治の軍隊仲間

  • 六藤(むとう):文治の部下で、大柄で髭面。文治とは友人のように仲が良い。
  • 三ヶ尻(みかじり):文治を慕うオネエ言葉の中尉。世話焼きな性格。
  • 天道(てんどう):厳格な性格の少尉。男尊女卑的な価値観を持つ。

『煙と蜜』はこんな人におすすめ!

  • 歴史ものが好きな人
  • ゆっくりとした恋愛の過程を楽しみたい人
  • 細かい時代描写、文化描写を堪能したい人
  • 尊い関係性に癒やされたい人

追伸)ファンのコメントがおもしろすぎる!!

新参者の私から見て『煙と蜜』ファンは沼りすぎて、異様な熱気がありますね。

コメントがおもしろすぎて、コレ読みつつ、夜な夜なベッドで笑ってます。

  • ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!(ジタバタしながら)
    うぇぇぇぇえっへっへっへっへっへっへ(ニヤニヤとまらず)
    「イィィィィィィィィイーーーーー!!!(悶えすぎてショッカーみたいな声)
  • 課金に一片の悔いなし!あぁ尊い。
  • はぁぁあぁぁぁ~(ため息)
  • はわわわ、
    もう素敵、文治様、なんて技をお使いになられますのよ、読者の女子衆までズキュンじゃない、反則でございますわW
  • 尊いが過ぎる…ごちそうさまでした。
  • ありがとうございました大泣。最高!35話最高!!ひゃあああああ

ため息と奇声でいっぱいのコメント欄です(笑)

キュンタヒ、尊タヒする人の続出みたい。

まとめ

『煙と蜜』は、一見すると現代では考えにくい設定の物語ですが、読んでみるとその奥深さに魅了される作品です。大正時代ならではの美しい風景、緩やかに紡がれる恋愛模様、個性豊かな登場人物たち。すべてが合わさって、唯一無二の世界観を生み出しています。

「ちょっと気になるかも」と思った方は、ぜひ一度読んでみてください。きっと、あなたも『煙と蜜』の沼にハマるはず!

煙と蜜 第一集(1) (ハルタコミックス) [ 長蔵 ヒロコ ]

煙と蜜 第二集(2) (ハルタコミックス) [ 長蔵 ヒロコ ]

煙と蜜 第三集(3) (ハルタコミックス) [ 長蔵 ヒロコ ]

煙と蜜 第四集(4) (ハルタコミックス) [ 長蔵 ヒロコ ]

煙と蜜 第五集(5) (ハルタコミックス) [ 長蔵 ヒロコ ]

煙と蜜 第六集(6) (ハルタコミックス) [ 長蔵 ヒロコ ]

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