
ebookjapanを眺めていたら、ふと目に入ったバナー。
すごく綺麗な絵と印象的なタイトルに惹かれて、試しに読んでみたら……
気づけば1巻を一気読み!
おもしろいっ……ミステリーと秘めた恋心。
それぞれの過去の記憶が少しずつ滲みはじめて、真実はいったい何なのか?
絵もとても美しく、キャラクターの顔は私のドストライク。
星空をはじめ、風景描写も素晴らしいっ!
物語に夢中になっていて、BLだと気づかないほど自然。
ジャンル的にはヒューマンドラマだそうです。
今まで知らなかったことを思わず謝りたいくらい。
そして1巻では、これから大きく効いてくる“出会い”と、小さく光る伏線がそっと置かれます。
まだ多くは語られないけれど、あの言葉の温度、視線の揺れ——。
今回は、ネタバレを避けつつ、1巻の感想と心理考察、関係性の整理、回収待ちの“匂わせ”をじっくり辿ります。
作品情報
- タイトル:僕が歩く君の軌跡
- 作者:キフウタツミ
- 出版社/掲載誌:フェアベル/コミックFREYJA
- 巻数:1巻(2020/5/1提供開始)
- ページ数:176ページ(単話配信「僕が歩く君の軌跡」1~6話収録)
- 電子書籍配信のみ(配信先:Kindle、ebookjapan、コミックシーモア等多数)
『僕が歩く君の軌跡』1巻のあらすじと魅力(ネタバレなし)
車椅子の作家・木崎蓮は、人との距離を頑なに拒む孤高の人。
その理由は、中学時代の壮絶な事件──両親を殺され、自らも誘拐されるという過去にあった。
その傷は身体だけでなく、心にも深く刻まれている。
当時の事故で車イス生活になった蓮のもとを訪れるヘルパーは、皆すぐに辞めてしまう。
しかし、新人研修でやってきた槇凛太郎は違った。
明るく屈託がなく、蓮の冷たい態度にも微塵もひるまない。
そんな二人の距離が、ある外出先での出来事をきっかけに急速に縮まっていく。
だが、障がい者というコンプレックスを持った蓮には溶けない心の葛藤が眠っていて──。
物語のはじまりー木崎蓮の孤独と過去
物語の背景
世間を騒がせている「木村夫妻殺害と息子・洋介君の失踪事件」。そのニュースは、車椅子生活を送る作家・木崎蓮にとって他人事ではありません。蓮もまた、中学生の頃に両親を殺され、自身は誘拐されるという凄惨な事件に巻き込まれた過去を持っていたのです。
未だ犯人は捕まらず、蓮には事件当時の記憶の断片がない——。
物語は、蓮の封じられた記憶と真相の行方を軸に進んでいきます。
主要キャラクター
木崎蓮(作家名:鳴瀬一生)
中学生の頃、両親を殺害された事件で重傷を負い、以来、車いす生活を送る人気ミステリー作家。障がいを抱える自分を卑下し、素直になれない一面を持つが、その裏には繊細さと深い孤独が隠されている。
槇凛太郎
蓮の生活を支えるヘルパー。蓮の横柄な態度にも動じず、常に穏やかな笑みを崩さない。不思議な包容力を持つ青年で、蓮にとって唯一心を許せる存在になりつつある。
叔父
医師であり、蓮の訪問診療を担当する家族のような存在。いつも蓮の態度をたしなめたり、体調を気にかけてくれる。
蓮と凛太郎の関係性は・・・
新人研修でたまたまやってきた槇凛太郎。木崎蓮の家に来ても、挨拶はポケットに両手を突っ込んだまま「どうも」だけ。でも、たまにポツリと言う言葉がふんわりしてて、蓮の心をちょっとザワッとさせるんです。
しかも凛太郎、蓮の作家名・鳴瀬一生の本を「好きだ」なんて言っちゃう。自分のことだって気づいて、蓮はちょっと嬉しいんだけど……素直になれない蓮、思わず「ムダ口たたくな!」って突き放しちゃうんですよね。こじれてるな~。
でもさすが、他のヘルパーとは違うんです、凛太郎。包容力があるし、なんだか不思議な魅力もある。だから少しずつ蓮も心を開きかける。でも、障がい者としてのコンプレックスや、思春期みたいなこじれた心がジャマして……。
【凛太郎の謎】蓮と初めて会った風じゃない。蓮に特別すぎない?二人の関係は?
・お風呂に入ってきて、激高する蓮を抱きしめてなだめる。
・一緒にティーカップを買いに行くとき、「利用者さんと遊びに行ったことはない」
この凛太郎の態度は、みんなになのか、蓮に対してだけなのか??
この二人の微妙な距離感、絶妙に読んでてハラハラしちゃうんですよね。事件の真相も気になるけど、なんだかこの二人のほのぼの感がとっても気になる楽しみなポイントです。
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蓮の回想シーンの謎と伏線
二つの回想シーンのつながりは?
回想シーンを合わせて考察してみました。
①星空のようなガラスのボールを見ての回想シーン
②凛太郎を突き放した後の回想シーン
①殺人現場らしき場所で「たすけにきたよ」と差し出される手はだれの手?
→②おそらく先生と呼ばれる人の手
①「好きだよ」のリフレイン
→②先生→蓮「俺には君しかいない」「君にも俺しか居ないだろ」
→②その先生と手をつないで星空を見つめる「ほら星のうたがきこえる」
先生と蓮の特別な恋愛感情が見えてくる
後半の回想による追加場面の謎と伏線の整理
星の神話の話をしながら、シャワーで蓮の下半身を洗ってもらっている場面
→場所は逃避行中のホテル?
→先生と生徒の関係を超えた違和感(蓮の戸惑っている表情)
→オリオン座の神話の内容に違和感(最愛の人を自分の手で殺してしまった)
「必ず戻ってくるからね」と言って部屋に残される蓮。バンっドタドタドタ(先生の足音)
→状況が変わった?
→慌てた足音の理由は?
その後、警察や叔父さんがやってくる。保護されるが、とっさに「逃げなきゃ!」と駆け出し、道路に出たところを事故に遭う。
→先生は、警察が来ることを知っていた?知らせた?
→先生はどこへ行ったのか?
→必ず戻ってくるとは?
おまけ:わたしだけ?気になる岡崎さん・・・
ヘルパーの吉井さんが訪れるお宅。『岡崎さん』
そう思った理由
・遠目からの雰囲気が先生
・最近ふさぎ込んでしまって・・・(「星のうた」を読んだ?)
・昔は日がな一日読書に耽っていたんですけど・・・
でも違いそうな理由
・年齢的に先生はせいぜい40~50代。この利用者はもっと高齢に見える。
※ちなみに精神の障害であれば若くてもヘルパー支援は受けられるので可能性もなくはない。
1巻のまとめ
1巻では、蓮の過去や未解決の事件がちらりと見えるだけ。
でも本当に心を掴むのは、蓮の複雑な性格や障がいによる葛藤です。
横柄で素直になれない蓮に、凛太郎は穏やかに寄り添い、少しずつ距離を縮めていく。
その中で生まれる温かくも切ない心理描写がたまりません。
「蓮の過去の真相はどうなるの?」「凛太郎との関係はこの先どうなるの?」
期待感で、一気読み決定です。
購入リンク
私はこの作品、たまたまebookの無料試し読みで出会って、そのまま購入してしまいました。
気づけばラストまで一気読み(笑)
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