「薬屋のひとりごと」スクエニ版16巻が11月25日に発売されました。
16巻はアニメ2期のラストのシーンです。
アニメでも、この16巻でも、
「何をしたいかは分かるけど、理由がよく分からない」
そんなモヤモヤ、ありませんでしたか?
神美は、なぜあそこまで荒れてしまったのか。
子昌は、本当は何を考えていたのか。
子翆は、母と父をどうしたかったのか。
説明はあるのに、読後はなんとなくぼんやり。
私も「分かった気がするけど、頭に残らない…」状態でした。
そこで今回は、16巻で語られた人間関係とそれぞれの目的だけを整理します。
考察や評価は抜き。
「誰が・なぜ・何を望んでいたのか」を、さっと確認していきましょう。
神美・子昌・子翆の関係を一気に整理
まず、この3人の関係を知っておかないと、16巻は本当に分かりづらいです。
セリフの中で、説明してくれるんだけど、フムっ?となってしまいます。
※私なりにまとめています。誤りあった場合はご容赦ください。
神美と子昌 ― もともとは婚約者だった
- 神明と子昌はもともと婚約しており、想い合っていた
- 子昌は王母の血を引く名家の出
- その血筋と才覚から、女帝や先帝のお気に入りになる
ここまでは、まだ普通の悲恋です。
先帝と大宝、そして歪みの始まり
- 先帝は大宝という女官に手をつけ、子を宿させる
- 生まれた女児は、医官との不義の子とされる
- 実際は先帝の子
- 大宝と娘は引き離され、
- 大宝は後宮で下女に
- 娘と関係を持ったとされた医官は女児とともに追放
※この医官は、なかなかの重要人物です。
翆苓を薬師として育てた人物ですね。また、神美のもとに捕らえられ薬師として不老の妙薬、蘇りの薬を作り出すことを強いられるのですが、その過程で、失敗して命を落としたようです。
子昌の「選ばなかった罪」
- 先帝は成長した大宝の娘を不憫に思い、
子昌に「妻として迎えるよう」頼む→「吾子を頼む」p140 - 子昌はそれを断れず、大宝の娘を娶る
- 2人の間に生まれたのが 翆苓
その後、
- 神美は先帝の下級妃(詳細不明)として後宮に入れられる
- 愛する子昌と引き離されたまま時間が過ぎる
- 神明が下賜され、ようやく戻ったとき、
子昌にはすでに妻子がいた
ここで神美の心は、完全に折れます。
神美が宮廷を憎む理由
神美の恨みは、とても個人的です。
- 愛する人を奪われた
- 人生を勝手に動かされた
- それを決めたのはすべて「宮廷」
この恨みが、やがて
国家転覆という歪んだ目標に変わっていきます。
一方の子昌は、
- 神美に申し訳なさを感じ続け
- 強く出られず
- 神美の言いなりになっていく
外から見ると狡猾な人物ですが、
実際は流され続けた人でもありました。
子翆が選んだ、いちばん残酷で優しい道
子翆の幼少期
- 子翆は神美から
- 人形のように扱われ
- 時に折檻も受けて育つ
- 翆苓やその母らへの折檻も見てきた
- 神美は、王母の血を引く子翆を
**「后にする道具」**として見ていた
子翆が「母にならなかった理由」
- 後宮に入った子翆は、
母になることを拒み、ほおづきを食べ続ける - それは反抗ではなく、決意。
→帝の子を身ごもってしまえば、帝を食い殺す。
まるで虫だわ
p37
神美を見て育ったからこそ、
母親になることを忌み嫌った。
(神美のような母親になることしか想像できない)
父・子昌への冷めた視線
子翆は子昌をこう見ています。
- 女帝に取り入り
- 帝にも逆らわず
- 狡猾に立ち回る男
でも実際は、
- 神美に逆らえない
- 神明の望みである国家転覆の為に暗躍する
- 許しを待つだけの情けない存在
だからこそ子翆は、
**「狡猾なまま終わる父」**を望みました。
※狡猾=ずるがしこいこと
狐の里の狸おやじとして 最後まで化かしていきましょう お父様
p155
最後くらい 責任を持ってください
子翆が向かった先
- 国家転覆を企てる神美に自分の手で決着をつける
- 子の一族の滅亡
- でも子供たちは助けたい
- それが、子翆の選んだ道
救うでもなく、許すでもなく、
終わらせるための選択でした。
お母様は 私が見届けますから
p156
まとめ|16巻は「事情説明の巻」
16巻は戦いの派手さよりも、
- なぜ神美が壊れたのか
- なぜ子昌が止められなかったのか
- なぜ子翆があの道を選んだのか
その理由を、言葉で語らせる巻だったと思います。
人間関係やそれぞれの過去を一度整理しておくと、
次の17巻が、かなり違って見えてくるはずです。
次巻はいよいよ戦いのクライマックス。
子翆の結末、壬氏と猫猫の関係――
と見どころ満載です。
ねこクラゲさんの壬氏が大好きなので、
最後の二人のやりとりが楽しみでたまりません!
頭をすっきりさせて、
気持ちよく17巻を待ちましょうね。
薬屋のひとりごと外伝『小蘭回想録』2(ビッグガンガンコミックス)も出ました!
同じ11/25発売しました。
本編と同じ事件を小蘭の立場から見た物語です。七緒一綺さんが描くイラストは全体にかわいらしいです。壬氏も少し丸顔でかわゆい。
齢一三の冬、貧しい農村から売られて後宮へやってきた小蘭。下働きでの過酷な状況の中、それでも明るく前向きに働く小蘭の見る世界は──…!?
AMAZONより

コメント