鬼滅のラスボス「鬼舞辻無惨」のモデル『酒呑童子』高学年の読み聞かせにバッチリ!!

絵本
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悩ましい高学年の読み聞かせ。

あの鬼滅の刃のラスボス「鬼舞辻無惨」のモデルとも言われる『酒呑童子』。

読んでみてほしい一冊なのでご紹介します。

あらすじ

都で人をさらい、人々を震え上がらせていた恐ろしい鬼・酒呑童子。
帝の命を受け、源頼光と家臣たちは、鬼退治に向かいます。
彼らは山伏に姿を変え、大江山の鬼の住処へ――。
鬼たちにふるまうための“ある秘策”を用意して、いざ潜入。
やがて現れる、巨大で不気味な酒呑童子。
頼光たちは知恵と勇気を武器に、鬼と命がけの戦いを繰り広げます。

『酒呑童子』が高学年に読み聞かせで刺さる理由

① 鬼滅ファンを引き込む「導入のひと言」が効く

「この鬼は、鬼舞辻無惨のモデルなんだよ」

この一言で、生徒たちの目が変わります。
鬼滅ファンにとっては、物語の原点をたどるような気持ちになり、自然と興味が湧いてきます。
入り口は“現代の興味”から。だけど、内容はちゃんと本物。
導入の工夫ひとつで、集中力はまったく変わってきます。


② 筆で描かれた絵が圧倒的。ページをめくるたびに息を呑む

絵本の挿絵は、日本画の実力者が描き出す力強く、重厚感のある絵
美術本としても楽しめる京の歴史絵本です。
平安の都、鬼たちの棲む大江山、戦いの場面──どれもページを開くだけで、物語に引き込まれます。
高学年になると、「絵本は子どもっぽい」と思う子もいますが、これなら**“大人の絵本”としての迫力**を感じてくれます。


③ 古文調でも読みやすい。リズムある文体で物語に没入できる

この絵本の文章は、ところどころに古文の語り口が使われています。
けれど不思議と読みやすく、意味がスッと入ってくる。
古文が苦手な子でも大丈夫。“和のリズム”を体で感じるような読書体験になります。
※ちなみに、英文併記です。英語圏の方も楽しめます。プレゼントにいいかも!!


漢字の読みが難しいです。読み手は、練習必須ですよ~


④ 鬼の残酷さが描かれるからこそ、物語に深みが出る

酒呑童子は残虐な鬼です。人をさらい、食らう──そんな鬼の恐ろしさがしっかり描かれています。
だからこそ、源頼光たちの鬼退治の正義が際立ち、勧善懲悪の構図が短い中でもしっかり成立しています。

恐ろしさの先にあるカタルシス(解決)まで描かれているから、読後感は心すっきりと言う感じです。

私的には、欲を言うと、もっと戦いのシーンにページを割いてほしかった・・・意外にあっさりやっつけてしまって。

・・・いかんいかん(汗)、鬼滅の刃に毒されてしまっていますね。


まとめ|怖くて、美しくて、奥が深い――それが『酒呑童子』

アニメの“鬼”から入って、本物の昔話(古典)に触れるチャンス

古典なので、いくつかの出版社から出版されているかもしれませんが、

私がお勧めするのは、出版社:アートデイズ 絵:下村良之介 文:舟崎克彦 の『酒呑童子』です。

大型絵本で、迫力満点の絵だから、一発で目を引きます。

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