『軍人婿さんと大根嫁さん』9巻、6月2日の発売を心待ちにしていました!今回はあえて単話配信を我慢し、コミックスで一気3周読んだのですが……
内容が濃かった!濃すぎ!!面白かった~!
濃すぎて、長文になってしまいました。
あらすじ
秋が近づき、冬支度を始める田中家。
炬燵布団を仕立てたり、干し柿を作ったりと、街での日常がほのぼのと描かれます。
一方で8巻で登場した、誉さんのかつての上司・熊野と久しぶりの再会。
さらに、官品横領の事実をつかんでいる三角中尉が、関係者である湯浅伍長と対峙します。
この一件をきっかけに、三角中尉とカヨコさん、そして湯浅伍長と幾松の関係にも変化が訪れそうな予感。
一方、久しぶりに登場した為吉さんは、軍を辞めて実家の魚屋を手伝っていました。
行商先で花ちゃんと出会い、さらに誉さんとも再会。
そこで誉さんが口にした「憧憬」という言葉が、今後の伏線になりそうで気になります。
そして季節は冬へ。
久しぶりに田舎へ帰省した誉さんと花ちゃんに良い出来事が。
三角中尉(誠二さん)とカヨコさん
今回はエピソード満載で忙しかったですね。
ほのぼの日常シーンで始まったかと思いきや、誉さんのかつての上司・熊野が登場。
何やら空気がピリッとしてきました。
この人、いったい何を企んでいるんでしょう。
誉さんをどうするつもりなのか、なんとも怪しい雲行きです。
そして、その場面を目の前で見ていた三角中尉。
これがきっかけだったのか、これまで黙認派だった三角中尉が官品横領の件で湯浅伍長と対峙します。ところが逆に、自分の焦心を指摘される始末。
すっかり打ちひしがれた誠二さんは、帰宅後に部屋にこもってしまいます。
元気がない様子を心配したカヨコさんが部屋を訪ねます。
ここからの二人のやりとりが本当に素敵なんです。
胸の内を打ち明ける誠二さんに、カヨコさんは真正面から向き合います。
「その胡散臭い笑顔の下で、必死に次の一手を考えているところも、いまついた下手くそな悪態も…」
そして、
「あなたほど私の話を真剣に聞く男もいなかった。」
この言葉、本当に誠二さんそのもの。
そして、カヨコさんの言葉たちに、愛おしさがあふれた誠二さん。
思わずカヨコさんに覆いかぶさります。
もう、その先はご想像にお任せします。
がっ、いや~、待ってました!
ずっと誠二さんの一途な思いを見てきただけに、
「よかったねぇ、誠二さん!」
為吉再登場!!憧憬を覚えるとは‥
為吉さん、再登場です。
軍を辞めて、すっかりやさぐれてしまっていましたね。
でも、家業の魚の行商をしながら花ちゃんと出会って、少しやる気が出てきたのかな…花ちゃんも、おまけをたくさんしてもらったり、褒められたりして、なんだかまんざらでもなさそう。
そんな話を聞いた誉さん。
嫉妬してしまう自分が悪いのか、無防備な花ちゃんにモヤモヤしてしまうのか…。
悶々としている誉さんが貴重で笑えましたwww
そして翌日、再び行商にやってきた為吉さん。
そこに現れたのは、かつての上司だった田中中尉こと誉さんです。
そそくさと逃げてしまう為吉さんを追って声をかけます。
これまでの味わってきた惨めな思いを、恨みがましくぶつける為吉さん。
でも、誉さんは毅然と受け止め、逆に為吉さんに「憧憬」を憶えたとを伝えるんです。
「憧憬」とは、自分もそうなりたいと思うほどの強い憧れ。
いや~、この言葉、後々効いてきそうな気がするんですよね。
いや、効いてきてほしい!
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湯浅伍長と幾松「切られ与三」は暗示
湯浅伍長の鼻歌は、置屋の女将さんが言ってた「切られ与三」の一節。
恋人と別れたあと、湯浅伍長が口ずさみます。
♪しがねえ恋の情けが仇…
命の綱が切れたのを
どう取り留めてか
木更津から…
この歌は『切られ与三』の有名なせりふで、恋が仇となり、傷を負った男の嘆きが込められています。
これって結構意味深じゃないですか?
芸妓の幾松は、実家や弟に仕送りをしていました。
湯浅伍長、少し手助けしてましたよね。
もしかして湯浅伍長、彼女を助けたい一心で官品横領に手を染めてしまった…?
だとしたら、「情けが仇」という歌詞がなんとも切ない…。
しかも、この日の別れが二人の最後の逢瀬になるかもしれないことを暗示してるのかも。
考えすぎかもしれません。
でも、Komaさんがわざわざこの歌を選んだのには、何か意味があるような気がするんですよね。
おそばちゃんの仔馬に胸が熱くなる
冬になり、花ちゃんと誉さんは初めての帰省へ。
そして、誉さんはお母さん(位牌)も一緒です。
このお母さんの幽霊、予想外にきゃぴきゃぴしていてかわいい(笑)
そんな帰省で、私が一番うれしかったのは、おそばちゃんが仔馬を産んでいたこと!
おそばちゃんといえば、誉さんをソリで迎えに行った賢いお馬さんです。
そして誉さんには、戦争を共にした軍馬がいました。
その馬とおそばちゃんは同じ柄。
「あの馬も、この村に生まれていたら…」
そんな思いを重ねていた誉さん。
以前、オトウから
「おそばさんが仔馬を産んだら、かわいい名前をつけて可愛がってやってくれ」
と言われていました。
だから、おそばちゃんの子供が登場しただけで、もう胸が熱くなってしまいました。
誉さんの軍馬が、生まれ変わって帰ってきたみたいで…。
だからこそ、「そうだ、おまえは、どんな馬より速かったな。もう、先に着いていたか」
という誉さんの言葉に、胸がつまるような…。
でも、この「先に着いていたか」という言葉。
ただ懐かしんでいるだけじゃない。
意味が込められているようで、なんだかうれしい予感がしてしまいました。
まとめ
9巻も笑って、ほっこりして、ちょっぴり切なくて…。
そして、あちこちに散りばめられた伏線や意味深な言葉たち。
この先どう回収されていくのか、10巻が待ち遠しくてたまりません!
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