『軍人婿さんと大根嫁さん』は、コマkoma氏によるヒューマンラブストーリー漫画です。私の大大大好きな漫画です!みなさんにおすすめできるのが嬉しい!
本作は、同人誌として発表された作品をベースに、2023年7月10日より芳文社のCOMIC FUZで連載が開始されました。

↑↑↑楽天ブックスより出典
あらすじ
都会育ちの軍人・誉さんが、田舎の農家に暮らす花ちゃんの家に、突然婿入りするところから始まります。いきなり夫婦になる二人。戸惑いながら、少しずつお互いに慣れようとして歩み寄っている姿がほほえましいです。
時に、誉さんの生い立ちや辛い戦争体験が暗い影を落とすのですが、働き者で明るいよくできた花ちゃんとの村での生活に心がほぐれ、癒されていきます。そして、かけがえのない存在になっていく。。。心にあたたかい恋愛物語です。
ただ結婚はしたと言っても、誉さんは任地でお仕事、花ちゃんは村で家族と暮らしています。今後どのようカタチに展開していくのか、忍び寄る戦争の影・・・どうか幸せがこのまま続いてほしいと願うばかりです。
時代背景
物語の具体的な時代設定は明示されていません。
軍服や農村の描写から、近代日本(明治末期から大正前期であってほしい)舞台と推察されます。
新暦と旧暦の混在や、軍人と農家の結婚など、当時の社会情勢や文化が作品に色濃く反映されています。
なお、時代も地名などは具体的には出てきません。唯一はっきり出てきたのは、花ちゃんの住む「田中村」のみ。日本という地名すら出てきません。
なので、時代考証などせず、物語に没頭して読んでほしいな~。
登場人物
- 誉(ほまれ):軍人として従事する青年。大柄で寡黙な性格ですが、内面には優しさを持ち合わせています。花に会うまで、家に縁が薄い不遇な生い立ちでした。
- 花(はな):農家の娘。小柄で素朴な性格で、突然の結婚に戸惑いながらも、持ち前の明るさで新しい生活に適応していきます。
- 田中家の人々:花ちゃんの実家。オバア、オトウ、オカアと4人くらし。外に嫁いだ姉が3人。甥、姪は総勢8人!!
- 小さき人々の一族 :花の家族や花の住む村の人々。みんな小さい。あたたかくて働き者ばかりです。
- 立花家の人々:誉さんの実家ですね。お父さん、後妻さんとその息子(弟)、お母さんは早くに亡くなり、元軍人のお祖父さんと離れで暮らしていた。後妻が誉さんを嫌っていたみたい。。。
見どころ
画が最高!
いわゆる少女漫画系の画とは違うスタイル。それがアラフィフの私にはスーッと馴染みます。そして、誉さんが最高にかっこよいです。
影のある誉さんが花や花の暮らす環境に出会って、どんどん生き生きとしてくるんです。
そんな感情の動きがわかる表情をうまく切り取ってくれて、言葉がなくてもズバズバ伝わってきます。
風景の美しさと感情が伝わる画をぜひ堪能してください。
田舎の素朴な日常が心に染みる。
田舎の昔ながらの生活がリアルに描かれています。
たとえば、誉さんの浴衣を縫う作業とか、里芋を炊く作業などが丁寧に細かに描かれています。
お正月の準備にはどんなことをしていたのかとか、雪のいろいろな呼び名など、お勉強になります。
美しい農村の風景や、季節の移ろいが、心がほっこり、じんわりと幸せな気分にさせてくれます。ノスタルジックな雰囲気がたまりません。
誉と花の関係にじんわりと感動。
ドタバタな展開も多く、思わず笑ってしまう場面がありつつも、じんわりと感動が押し寄せる作品です。
異なる背景を持つ誉さんと花が結婚をきっかけに惹かれ合い、愛を育んでいく物語。
不遇な子供時代を過ごした誉さんは自己肯定感が低く、つい物事を悲観的に捉えてしまいがち。
そんな彼が、明るく健気な花と結婚し、その明るさや強さ、優しさに救われていく——。
その様子に胸をぎゅっと掴まれるような、でも同時に心が温まるような感動が広がります。
「美しい」「愛おしい」と真っ直ぐに気持ちを伝える誉さんに、いちいち顔を真っ赤にして照れまくる花ちゃん。
どうか、このまま二人の幸せが続きますように。最終回まで何事も起こらなくていいから、ずっと幸せでいてほしいと願うばかりです。
笑えるwww
笑えますwww
画が二通りあって、コミカルなタッチの場面も多いです。花ちゃんが慌てたり焦ったり、誉さんがカルチャーショックを受けたり、焦ったりしたりするときは、たいていコミカルタッチです。
その画も相まって、笑ってしまいます。ト書きのツッコミもおもしろい。
真面目にしっとり話が進んでいたかと思うと、急にギャグ路線に走り出したり・・・
コマさんがまじめ路線を書いているうちに恥ずかしくなるのかしら??
作者について
繊細な感情描写と独特の色彩感覚で知られる漫画家です。コマkomaさんの作品は、登場人物たちの明るく温かい人間関係が特徴です。彼女自身、実生活での裏表のない人柄が反映されており、作品にも悪人が登場しないことから、その人柄が伺えます。
代表作には『雨の日と月曜日』があり、その作品も高い評価を受けています。『軍人婿さんと大根嫁さん』は、同人誌として発表された後、正式に連載が開始され、多くの読者から支持を集めています。
Twitterアカウント(@watagashi4)では、最新の作品情報やイラストを公開しています。また漫画投稿サイトでも活動を展開しています。
コマkomaさんの他の作品
【雨の日と月曜日】
図書館で働く主人公・珠恵と、雨の日だけ図書館に訪れる利用者・風太。厳しい父に逆らえずに生きてきた珠恵と、“ワケあり”な過去を持つ風太、それぞれの思いが優しくも切なく交錯する物語です。
Hなシーンもありつつシリアスな重めな漫画です。コマkomaさんらしいユニークさもあります。
原作小説のファンであったコマkomaさんの熱意によってコミカライズが実現しました。LINEマンガにて全話公開されています。
アマゾンから 1巻 (LINEコミックス) Kindle版は販売されていますが、これ以降の巻はなさそうです。
【家族経営のスーパーの女の子と近くの工事現場のお兄ちゃんの話】
家族経営のスーパー「ひまわり」で働く娘・あかりと、近くの工事現場で働く田嶋が、手作り弁当を通じて交流を深め、顔も知らないまま淡い恋心を抱く姿を描いています。
私の大好きな作品です。早く単行本化してほしいです。
【創作漫画】窓拭きお兄さんが告られておじさんたちが奮闘する漫画
窓拭き清掃業の翔太は、ある日ガラス越しに見知らぬ女の子に電話番号を渡され(見せられ)るが、メモったはずの番号が汗でにじんで読めなくなってしまった。もう一度どうしても「あの子」に会いたい翔太は同じ会社の先輩に相談するが…。(AMAZONサイトより)
アマゾンkindleで0円で購入できます。
※収益は全額「令和六年能登半島地震災害義援金」に寄付されるそうです。
全話を無料で読むには?
【無料】で全話読むことが出来るのはコミックFAZとピッコマです。
pixivコミック でも無料で読めますが、掲載期間があるのでご注意を!
読者ターゲットは?
本作は、純愛物語や歴史的な背景を持つ作品が好きな方、農村の生活や文化に興味がある方に特におすすめです。
また、キャラクター同士の心の交流や成長を丁寧に描いた作品を好む読者にも響く内容となっています。
もう一つ、少女漫画でもなく少年漫画でもない、キラキラでもなくほのぼのもしすぎないちょうどいい塩梅の作品をお探しの方はぜひお試しを。
光と影を巧みに使った美しい表現が特徴の漫画がお好きな人にもぜひぜひ。
読者の口コミ・評価
【読者の感想】(抜粋)
切ない、きゅん、愛おしい、オモシロい、癒される、、、そんな感想がいっぱいでした。
類似作品の紹介
『煙と蜜』はいかがでしょうか。大正時代の年の離れた許嫁の愛をゆっくり育むお話。
『軍人婿さんと大根嫁さん』が生まれるきっかけとなった作品です。
4月1日!『軍人婿さんと大根嫁さん』5巻発売!
4月1日に5巻が発売されます!!私、予約完了です。楽しみです!
「オトウとオカアの娘でよかった」誉のもとで暮らさせて欲しいと意を決して家族に伝えた花。しかし家族はそれ以降そのことには触れず、誉も任務で連絡が取れない日々が続く…。大好評の全編カラー収録!SNSや同人誌で描かれなかった『軍人婿さんと大根嫁さん』二人の結婚生活のその先は…?
楽天ブックス 内容紹介より
軍人婿さんと大根嫁さん 5 (芳文社コミックス FUZコミックス) [ コマkoma ]

コメント