
子どものころ、自分だけの秘密基地を作ったり、ちょっと変わった場所を見つけたりして、すごくワクワクしたことってありませんか?誰にも邪魔されず、自分だけの世界を作るって、なんだか特別な感じがして楽しかったですよね。
そんな「自分だけの世界」を作る楽しさを思い出させてくれる絵本、『ウエズレーの国』をご紹介します。ウエズレーのように、自分だけの場所を作りたくなる気持ちがきっとよみがえりますよ。
どんな話?(あらすじ)
ウエズレーは、ちょっと変わった男の子。クラスの他の子と同じことをしないし、ファッションのセンスも独特。だから、いつもからかわれてる。
でも、彼は全然気にしない。むしろ、「じゃあ、オレはオレのやりたいことをやる!」って夏休みに自分だけの国を作ることをひらめくんです。
庭に不思議な植物を育てて、それで食べ物や服を作る。さらに、独自の言葉まで作ってしまう!
最初は「変なヤツ」と思っていたクラスメートも、だんだんウエズレーの国に興味を持ち始めて……?

ここが見どころ!
①創造力を刺激してくれる『ウエズレーの国』
この本、最初は子ども向けかなと思うかもしれませんが、大人にもめちゃくちゃおすすめです。
ウエズレーが自分だけの世界を作り上げていく姿は、見ているとなんだか元気が出てきます。
畑を作り、道具を発明して、独自の文化まで生み出してしまうその姿に、私たち大人も強く引き込まれます。
自分の手で何かを作り出すって、なんだか楽しいですよね。この本を読むと、ふだん忘れがちな「創造する楽しさ」を思い出させてくれますよ。
② イラストも魅力的
この絵本の魅力はストーリーだけではありません。ウエズレーの作った道具や物が、緻密に描きこまれているのも見どころです。
ウエズレーが作った道具や物が細かく描かれていて、見ているだけで楽しいんです。
私は「かばんうりのガラゴ」と言う絵本も好きなのですが、その本もお部屋の隅々、バッグの中のアイテムまで細かに描くのですが、その事細かに描かれているのを見るのが好きで。。。それと共通していてます。
色合いや絵の構図もすごくきれいで、カラフルな色使いやユニークなデザインは、ページをめくるたびにワクワクさせてくれます。
彼の世界がどんどん広がっていく様子が視覚的にも楽しめます。
この本、表紙がとっても素敵でしょう。大型版なのでお部屋に飾っても、映えますよ。
③ 大人だからこそ感じるテーマの深さ
ウエズレーは、周囲に馴染めず孤立していた少年でした。しかし、彼は他者に合わせるのではなく、自分だけの道を切り開いていきます。
これは、社会の常識や枠組みにとらわれがちな大人にとって、大切なメッセージではないでしょうか。
自分の価値観を大切にし、創造することの楽しさを思い出させてくれる物語です。
作者と原書もチェックしてみて!
この絵本の作者は、アメリカの作家・イラストレーターケヴィン・ヘンクス。
彼の絵本は、子どもだけじゃなく大人も楽しめる作品が多くて、ちょっとしたユーモアや温かさが魅力的なんです。
もし英語が得意な方は、原書もおすすめ。英語のニュアンスをそのまま楽しめるし、イラストと合わせてじっくり味わえますよ。
まとめ:『ウエズレーの国』の魅力
- 創造力をかき立てるストーリー:ウエズレーが自分だけの「国」を作り上げる過程が、読者にも創造する楽しさを思い出させてくれる。
- 美しいイラスト:細かく描かれた道具や物が、ページをめくるたびに楽しさと美しさを提供してくれる。
- 大人も楽しめるメッセージ:自分らしく生きることや、自分のペースで世界を作る大切さを感じさせてくれる。
- 温かくユーモアあふれる作風:ケヴィン・ヘンクスの独特な温かみのある作風が、大人でもほっこりとした気持ちにさせてくれる。
- 英語原書でさらに楽しめる:英語のニュアンスやイラストのディテールも楽しめる、原書を手に取る価値あり

コメント